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常世の風に吹かれて呟いて…

常世の国に迷い込んだヒロ爺が、日々の風に吹かれて呟きを舞う

谷の水細りて落葉散り急ぐ

机の整理をしていたら、この夏の初めに逝った母の句集が出て来た。読んでいるうちについ夢中になり、机の整理は明日に持ち越しになってしまった。「谷の水細りて落葉散り急ぐ」の句は、小生と弟を都会の学校に出し、母は一人で奥飛騨の診療所に赴任していった時のものである。父が亡くなって5年後ぐらいで、母の45~46歳ごろの句だろうと思う。
小生は、自室の片づけ・模様替えが一種の趣味の用になっており、机の向きなどショッチュウ変えているのであるが、何度片づけても必ず机の本棚から消えない本がある。それが好きで置いてあるのではない。何故かその本は小生の片づけの目を掠め何年も底に居続けているのである。三好達治の文庫本の詩集である。この本、石岡に越してきて以来、机の上の本棚から消えたことがないのである。机の上に置かれた、小さな本棚だから、殆どが辞書のたぐいである。三好達治の詩が好きなわけではないのだが、机の本棚に居続けているので、気がつく度に開いて見る。おかげで、好きな詩ができてしまった。
今夜は、常世の恋歌を休んで、三好達治の詩を紹介しよう。

   「かよわい花」
 かよわい花です
 もろげな花です
 はかない花の命です
 朝さく花の朝がほは
 昼にはしぼんでしまひます
 昼さく花の昼がほは
 夕方しぼんでしまひます
 夕方に咲く夕がほは
 朝にはしぼんでしまひます
 みんな短い命です
 けれども時間を守ります
 さうしてさつさと帰ります
 どこかへ帰つてしまひます

(ヒロ爺)
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Author:ヒロ爺
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ヒロ爺は、映画・演劇の脚本・演出を生業としておりましたが、日本シナリオ作家協会を退会し、何もやらない何もしない暮らしを始め、周囲の顰蹙を買っています。しかし、何もやらない何もしない暮らしは、その才能と精神力がないとできないことを知り、改めて己を天才(天災)かも知れないと思っている所謂呆け老人です。

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