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常世の風に吹かれて呟いて…

常世の国に迷い込んだヒロ爺が、日々の風に吹かれて呟きを舞う

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とぼとぼととぼとぼとしぐれみち

小雨の降ったり止んだりの寒い一日であった。お猫様は、暖房マットにべったりと寝そべったまま動こうとしない。急にピーナッツが食べたくなり、近くのスーパーへ出かけてきたが、外は寒かろうと思ったら我が家の部屋よりも温かかった。家を出る時は「とぼとぼととぼとぼと時雨れ道」などと呟き、感傷的な気分を持ってはみたのであったが、何だか肩透かしをくってしまった。感傷を楽しもうなんて気分も否定されてしまった。おまけにせっかく買ってきたピーナツであるが、入れ歯の隙間にピーナッツの欠片が挟まり、傷になって三粒で食べられなくなってしまった。あ~ぁ、我が家で死暮れ道かと捻くれてしまった。

そんなわけで今日の常世の恋歌は「気の遠くなる作業」

  君は 心が疲れて
     心が沈殿してくると
 底に堆積して
 悪臭の立つ汚泥を
 私に きれいに掃除するよう命じると
 私の前から
 私が悪臭の汚泥を
 すっかり きれいに 浄化が終わるまで
 姿を消して
 音信も絶ってしまう
       途方に暮れた私は
       悶々としながら
       一人 
       ブツブツと醗酵の音を立てて
       悪臭の弾けて放つ汚泥を
       小さな
       あまりに小さな
       おままごとの安っぽいプラスチックの
       ピンクのシャベルとバケツを手に
       水底から静かに掬いあげる
     汚泥を舞い立たせないように
     私の心に汚泥が流れ込まないように注意しながら
 底に沈殿した汚泥をすっかり浚いあげると
 次に私は
 澱んだ水を
 コーヒーを淹れるように
 小さなペーパーフィルターで濾して清んだ水に作りかえる
     すでに気の遠くなる
     自分のための作業

(ヒロ爺)      
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プロフィール

ヒロ爺

Author:ヒロ爺
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ヒロ爺は、映画・演劇の脚本・演出を生業としておりましたが、日本シナリオ作家協会を退会し、何もやらない何もしない暮らしを始め、周囲の顰蹙を買っています。しかし、何もやらない何もしない暮らしは、その才能と精神力がないとできないことを知り、改めて己を天才(天災)かも知れないと思っている所謂呆け老人です。

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