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常世の風に吹かれて呟いて…

常世の国に迷い込んだヒロ爺が、日々の風に吹かれて呟きを舞う

柿の甘さを褒めながら木隠れの秋を探す

里山に出かけると、小さいけれど秋の風の吹いている事がわかる。しかし、町中にいると秋の風を感じるのに手間取ってしまう。もう夏でないことは直ぐに分かるのだが、秋が来たという実感が乏しい。季節の実感が明晰でないと裡に感じとる感覚も曖昧になって来る。最近、せっせと詩を読みだしたのではあるが、季節の曖昧な中での詩の朗読は言葉が空転してしまい、感性になかなか響いてこない。私は、大阪生まれではあるが、母方の北海道に疎開してからは、高校を卒業するまで雪国に暮らして来た。北海道では10月といえば初雪を知る季節であり、奥飛騨では最後の秋の実りを貪る季節であった。夜気も日々鋭さを増して、初雪を迎える頃には、木々の枝は鋭過ぎるほどに尖って天を突きさしていた。私にとって秋とは、冬に向かって無駄をそぎ落とし、凍る風を切り裂く準備をする季節なのであった。だから、このドロンとした季節のない季節はたまらなく不愉快に思われるのだ。

ちょっと不快な今夜の常世の恋歌は「そして、あなたへ…」

  そして、あなたへ
  もう何度声にして告げただろうか
  でも
  百万遍にはまだまだとどきません
  私の
  なたへの心の想いを
  百万遍声にしたら
  そのときあなたは、私に振り向いて下さいますか
  でも
  あなたは私にこう言いました
  もういい加減にしてください
  と
  私はただ笑うしかありません
  笑いの心理学に言っています
  笑いとは人の不幸を見たときの優越感
  だと
  私は私を笑っています
  私を見ている私が
  不幸な奴だと優越感に浸っているのです
  そして、あなたへ
  私は
  私のことをただ笑うことしかなす術を持ちません
  悲しい恋はただのピエロで
  可笑しいだけ
  私は私のことをただ笑うだけです
  百万遍愛していますと告げる前に
  私は私のことを笑っています

(ヒロ爺)
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Author:ヒロ爺
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ヒロ爺は、映画・演劇の脚本・演出を生業としておりましたが、日本シナリオ作家協会を退会し、何もやらない何もしない暮らしを始め、周囲の顰蹙を買っています。しかし、何もやらない何もしない暮らしは、その才能と精神力がないとできないことを知り、改めて己を天才(天災)かも知れないと思っている所謂呆け老人です。

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