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常世の風に吹かれて呟いて…

常世の国に迷い込んだヒロ爺が、日々の風に吹かれて呟きを舞う

秋の里山に君の名を呼ぶ返す木霊もなく

今日はギター文化館へ行き、来年の公演スケジュールを決めて来た。何だか昨日、今年の打ち合わせをしていたようだが、もう一年が過ぎているのだ。ギター文化館から里山を見ると、もうすっかりと秋の陽の色に染められていた。もうすぐ里山の紅葉になるのだろう。
来年のことば座の朗読舞の公演は、今年と同じく、6月と11月に定期公演を持つこととした。新しい試みとして、ことば座の音楽を担当していただいている、オカリナ奏者の野口喜広さんと「オカリナと詩の朗読コンサート」を開いてみようと、取り敢えず日程を押さえた。毎年、来年はのんびりとやろうと思いながら、年々忙しくやることを作っているようである。色々なことを忙しくやってみて年の終りに一つでもあれは良かったなと自分が褒められたら、それは実に幸せなことであろう。

さて今日の常世の恋歌は「寒蝉(かんせん)」

   この里山にはもうあなたはいないのですか
   私の言葉があなたの心にとどいて
   あなたが私の言葉にこたえて
   あなたの言葉を木霊に返してくださるまで
   私はあと幾度声に啼けばいいのですか
   
   もし
   私の声に啼く数の知れたら
   私はこんなに苦しむことはありません
   私はもうじゅうぶん過ぎるほど
   あなたに私の声を啼いています

   でも
   未だじゅうぶんではないのですね
   私の啼く言葉の力が未だ足りないのですね
   それともこの里山にはもうあなたはいないのですか

   もうすぐ
   もうまもなく私の声は涙とともに枯れてしまうでしょう
   あなたの谷水を汲むこともなく
   寒蝉はあなたの恋をもとめて
   啼くことだけが定めなのですね

   この里山にはもうあなたはいないのですか
   私はこのまま恋をもとめて言葉に啼いて終わるのですね
   今夜秋風が吹いたら
   あなたの谷水を汲むこともなく死暮れて
   そして枯葉に腐して土に溶けて
   わたしは無くなってしまうのですね
   寒蝉はあなたがもういないと自覚しても
   死ぬまで啼きつづけて終えるのです

(ヒロ爺)  
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Author:ヒロ爺
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ヒロ爺は、映画・演劇の脚本・演出を生業としておりましたが、日本シナリオ作家協会を退会し、何もやらない何もしない暮らしを始め、周囲の顰蹙を買っています。しかし、何もやらない何もしない暮らしは、その才能と精神力がないとできないことを知り、改めて己を天才(天災)かも知れないと思っている所謂呆け老人です。

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