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常世の風に吹かれて呟いて…

常世の国に迷い込んだヒロ爺が、日々の風に吹かれて呟きを舞う

もう春だよと里山のほんのりと色の染

今日は、腰痛もだいぶ落ち着いてきたので、地震後初めてギター文化館へ出かけてきた。途中から眺められる里山は、すっかり春を迎える準備を整え、固く閉ざしていた新芽がほんのりと赤みをさしていた。
ギター文化館の喫茶室から改めて里山を眺めていたら、この大震災の復興活動を機に、ふるさとの文化復興を今こそ真剣に考えなければならないなと思った。
小生の大好きなギター文化館であるが、このギター演奏のために設計されたホールは、ギターと冠してはいるが実に多彩で無限大の可能性を秘めた文化ホールである。この魅力あるホールの力を借りて、常世の国と自慢するに値する芸術文化のメッカとしたいものである。
かつて未経験の大震災に見舞われ、明日の希望をもぎ取られたかの気持ちに陥ってしまうが、里山を見るといかに大震災があっても着実に春の支度をすませ、明日の暖かい太陽の顔を出すのを待っているのである。
文化レベルの低いと嘆いていても始まらない。この故郷の文化が何時大災害にあって精気をなくしてしまったのかは知らないが、春の来ることを信じてその準備を整えなければ、明日陽が昇っても芽吹くことは出来ない。
小生も小生なりの春の芽吹きの準備をしなければ。
(ヒロ爺)
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Author:ヒロ爺
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ヒロ爺は、映画・演劇の脚本・演出を生業としておりましたが、日本シナリオ作家協会を退会し、何もやらない何もしない暮らしを始め、周囲の顰蹙を買っています。しかし、何もやらない何もしない暮らしは、その才能と精神力がないとできないことを知り、改めて己を天才(天災)かも知れないと思っている所謂呆け老人です。

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