お猫様、お犬様そしてヒロ爺の三人組は、花冷えの寒さですっかり元気を失い、終日炬燵に潜り込んでゴロゴロしている。
来週7日(日曜日)は、里山と風の声コンサートで朗読する稽古もしなければならないのだが、寒さに声を出すのはのどを痛めるので止めておきましょう、等と勝手な理屈をつけて、お猫様、お犬様を抱いて炬燵に丸くなっている。日曜のコンサートにはパントマイムのヨネヤマママコさんが友情出演してくれるというのに、こんな調子に怠けていても大丈夫なのだろうか。しかし、裡の隅っこから「大丈夫だァ~」の呑気な声が聞こえてくる。
どうもお犬様の怠惰がすっかりうつってしまったようだ。
さて今月は早めに会報を打ち上げないといけないので、これから打ち込むとしましょうか。
こうして机に向かっていると、お猫様がやって来て膝に抱っこしてしまう。そして、動くな!と小生を威嚇する。
俺はご主人様だぞ!と声を上げたいところであるが、我慢をしてあげるのがヒロ爺の優しいところ。
お猫様がこの呟きを読んで機嫌を損ねないうちに、本日はこれにて…。
(ヒロ爺)
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一日冷たい風であった。時折強く吹く風に、ピンクの八重の椿に花が散り落ちて辺り一面をピンクの絨毯を敷き詰めた。普段は、八重の椿が好きになれずボテッと卑猥な感じを思っていたのであるが、散り落ちてピンクの花びらが一面絨毯と化してみると、なかなか見事な景色を作ってくれて普段の認識を改めてくれた。
お犬様は、ピンクの色が認識できるわけではないだろうが、積った雪を踏みでもするように嬉しそうに絨毯の上でタンタランダンスをしていた。
ガラス越しに二人を見下ろしているお猫様には、ピンクの絨毯は何の感動も与えないらしく、寒いから私は庭に出ないよ、とハンモックにすっぽりと収まったままにいる。
今日もう一度榊の花を見たが、このヒサカキの花はあまりにもひっそりと静かな花であった。何か花であることに恥らってでもいるような風情である。雌雄別の花であると、こんなに華やかさが無くなってしまうものだろうか。これはどうも男と女はいつも一緒に居なければいけないとでも言っているようである。
マサカキ(榊)の花は15ミリほどの大きな花で、雄蕊雌蕊が同居していて普通の花のように華やかな感じがする。
梅の花が散り、沈丁花も枯れ始め、椿の花までもが散り落ちてしまった。
摘まみ残した蕗の薹が黄色の花を咲かせていた。
我が家の庭の春はこれで終わりなのかな。後は野草の花を褒めることにしよう。
(ヒロ爺)
生垣に榊が一本植えられているのであるが、枝に蛾の卵らしきものが産み付けられているのに気付いた。
近づいてよく見ると、蛾の産み付けた卵ではなく、榊の花であった。直径5mmにも満たない小さな花が虫の卵のように小枝に絡みつくように咲いているのであった。
小さな蝋細工のような花で、白に近い薄緑色のツルンとした花である。
十三年も住んでいるのに、榊に花が咲くとは気が付かなかった。秋に黒い実のつくことは知っていたのだが。
樹木図鑑を開いて調べると、このサカキはヒサカキという種類で、神事に使われるマサカキとは違う様である。
マサカキの花は直径15ミリ程の花で、所謂花らしい花である。それに比べて、ヒサカキは随分と小さな花で、実に花らしくない花である。それもその筈、雄花と雌花が分かれているのだそうだ。
葉の縁に鋭い鋸のようになっており、神事の時に良く出されているが、実はこれはマサカキの代用として使われているのだそうだ。
この家に13年も住んでいて、生垣の榊に花が咲くなど初めて気が付くなど、いかに無関心に過ごしていたものかと恥じてしまう。
庭の野草を虫眼鏡で眺めて回ると面白い発見があるよ、なんてお恥ずかしい話だ。
しかし、今日は一つ発見をしたのは嬉しいことだ。
僅か百坪弱の敷地ではあるが、実に多彩な世界があるのかと感心しきりである。
(ヒロ爺)
昨日までの寒さは一転、今日は20度を超す春の陽気。
今日は美浦村へ、久美ちゃん達の稽古の立ち会いに出かけてきた。朗読の演じ方の基本について少しお話してきたのであるが、もうそろそろアナウンサー上がりの朗読指導は止めにしてもらいたいものである。
今日話してあげた人は、理解の早い人だった。朗読とは演劇で、演劇とは劇しく(はげしく)演じることを言うもので、標準語のイントネーションで澱みなく読むことではない。ある物語や詩文などをかりて自分の思いを表現することなんですよ。そんな話を少ししたのであったが、素直に自分の中に取り込んでくれる人だったので、今後朗読することを愉しんで行ってくれれば伸びていくだろうし、自分の表現を作っていけるだろうと思う。
何でもそうであるが、「これはこういうものです」と型に嵌めて考えてしまうとそこから得られる愉しみが半減以下になってしまうものである。折角の無限大の広がりに狭い範囲を作ってしまい、無限大を愉しまないのはもったいないと思うのだが…。
自分を愉しみ、喜ぶことが表現の醍醐味なのだから詰まらぬ型に嵌めないで、自由に、自在にである。
吾がお犬様の「タンタランダンス」をぜひ真似してもらいたいものである。小生が「タンタラン、タンタラン」と節をつけて歌ってやると、それに合わせて体をゆすりながらステップを踏む。そして満足そうに牙を出して笑い顔を作るのである。楽しくて大満足の顔をする。
そのお犬様は今足元に寝てござる。お猫様は椅子の肘掛けの上に座っている。
足も動かせない、体も動かせない。吾は博愛爺。
(ヒロ爺)
寒さと雨で外にも出られず、三人で炬燵に潜り込み終日ゴロゴロと怠惰に過ごす。
懐にお猫様はゴロゴロ喉を鳴らし、耳元ではお犬様の鼾。
夫々が好き勝手に夢に遊んでは寝言を呟いている。
何もしないで唯々一日ゴロゴロ寝ている。いいね~。
今日は電話もメールも何もない。眠りを邪魔する者は誰もいない。
たまにはこんな一日、良いね。
自分らしく生きるには怠惰も大切であることを実感。
今日はもういろいろ考えるのはやめにしよう。
(ヒロ爺)
今日も寒い一日。しかしこれが平年並みだという。
お猫様は今日も一日炬燵の中に入り込んで出てこない。出てくるのは食事とトイレの時だけ。
お犬様もそれに倣ってか外に出ようとしない。
草むしりをしている小生を見ても、庭に出るとは言わない。
一度暖かさになれると、寒いのはもう嫌だ。平年じゃなくても良いよと言いたくなる。しかし、夏日の早く来る年は台風が多いのだと言うから、これもまた困ったものだ。
昨日今日と実にのんびりとした一日を過ごしている。だが、明日あたりから月例の会報編集をしなければならない。少し暖かくなってくれないと肩が凝って、目が疲れて仕方がない。
お猫様もお犬様も実に自然に対応して日々の暮しをつくっているかと感心してしまう。小生も二人に倣って、寒い時や暑い時には逆らわず、ボヤかずジッと静かにしていることにしよう。
そう言えば、このブログも千日まであと50日程度になって来た。大震災の日に停電で一回、孫の所に泊まった時に一回休んだきり。中身のない呟きでも休みなく続けるのは結構大変なものだ。
ちょっとぐらい自分を褒めてやろう。
(ヒロ爺)
正しく花冷えです。冷たい雨がぱらつき気温が一向に上がらない。
今日も二人は炬燵の中と外にピッタリ張り付いて動こうとしない。
二人が静かなのを幸いに、机の引き出し整理を行った。取り敢えず、取り敢えずで一杯になった机の引き出しが気になっていたのであるが、二人が活発な時に引出しを引き抜こうものなら大変である。整理どころかかえって散らかされてしまう。特にお猫様は、空になった引出しを寝床として占領することが好きなので、運動活発な時には始められない。
本棚だとか引出しの整理は、考えている以上に時間がかかるものだ。サッサと処分してしまえばいいのだが、いちいち目を通してしまうのである。結局は処分するのであるが、目を通さないわけにはいかない。今日も結局三本の引き出しを整理するのに、四時間近くもかかってしまった。
お猫様、お犬様が時々やって来るが、余りの散らかりように恐れをなして炬燵に帰っていく。
それにしても今日は寒い日だ。
(ヒロ爺)
室内温度15℃。例年であれば寒いどころか「春になりましたね」というところなのだけれど、桜の花が一挙に満開になるほどの陽気だったので、15℃は寒く感じてしまう。
一日曇り空であった所為もあり、縁側には陽だまりが出来ない。お猫様は不機嫌である。
でも、不機嫌になられても困ってしまう。
15℃の室温で真冬のように感じてしまうなど北海道の人などどう思うだろうか。外の気温も12℃ぐらいだろうか。しかし、お猫様もお犬様も寒いから外へは行かないという。ブラッシングが終わるとすぐに家に入るという。
お猫様はともかく、お犬様までお猫様に倣って直ぐに家に入るなんて、僅か二年ですっかり軟弱者になってしまった。
掃除の後、炬燵の電源を入れるのを忘れていたら、お猫様は大騒ぎ。
今日はどうしたのだと思っていたら、炬燵を入れていないと騒いでいたのだ。
そう言えば、お犬様やや花粉症気味なのだろうか。時々クシュンクシュンと鼻水を噴いている。本格的な花粉症だなんて勘弁してくださいよ、お犬様。
夕食後、お犬様はいつになくご機嫌で、随分長い時間タンタランダンスをつき合わされた。
お猫様、キャットポールの上から二人を見下ろし「お前ら馬鹿か」と冷たい目つき。
ダンスに満足したお犬様は、早々とバタンキュー。明日の朝は早いぞーゥ。
(ヒロ爺)
昨日、今日と幾分気温が低めだった所為か、お猫様もお犬様も部屋から出たがらない。
お猫様も、お犬様も保護した二人だから、実際の年齢が解らない。
お猫様は我が家に来てもう10年になる。保護した時に獣医から歯槽膿漏の感じからいって5歳ぐらいになっているのではないかな、といわれた。それをそのまま採用すると現在15歳という事になる。上下の奥歯が抜けてしまっているので、かなり高齢になったことは間違いない。10年も一緒にいるのだから、お猫様が主の様な顔をしていても仕方がないだろう。
お犬様は、保護して家族となって2年になる。虐待を受けていた野良だったので、人を信頼できずオドオドしていたが、我が家に居る時には、結構強がって吠えて見せる。だが庭のハウスに繋いで出かけると、小生が帰って来るまでハウスの隅に隠れるようにして蹲っている。最近では、7,8時間ぐらいの留守番なら、庭のハウスに出さないで、お猫様と二人で家の中に留守番させている。
このお犬様の年齢がまたハッキリしないのである。野良生活をしていた近所の人の話だと4,5歳というのだが、良く解らない。それでお犬様は、この5月が来たら6歳だと勝手に決めている。
お犬様は、まだ散歩に出て人に出会ったりすると逃げ惑う態度をとるが、家にいる時にはもうすっかり家主面をしてお猫様から「まだ十年早い!」とパンチをもらっている。
縁側に陽の差す時間帯は、二人で仲良く寝転がって日向ぼっこをしている。
時には小生も一緒に三人でひっくり返っている。
そんな時は太平な我が家が感じられて嬉しくなる。
(ヒロ爺)
今日は、午後から美浦村の柏木スタジオへ稽古に出かけてきた。
ユッキーちゃんへの基礎訓練の合間を見て、普段石岡では話が出来ない舞台表現などの話しを久美ちゃんと愉しむ。小生は、稽古というよりはお喋りを楽しみに行っているようなものである。
長話で時間を使ってしまったわけではないのだが、何時もより帰宅時間が遅くなった。
車の音を聞きつけて、お猫様、お犬様が玄関まで出てきたのであるが何時ものように「お帰り、お帰り」と歓迎してくれない。小生の顔を見て「いつまで遊んでんだよ」と言わんばかりの顔で二人はプイと部屋に戻っていく。
「何だよ、何だよ、俺はご主人様だぞ!」
そう言ってやりたかったのに、声をあげようとしたときには二人は自分の布団の上に寝転がっていた。
動物たちは、時間が正確で、小生のお出かけは〇時~〇時までと勝手に決めて、それを頑として守らせようとする。私がこの家のご主人様なのだけどな~。
(ヒロ爺)
夜中、二時過ぎ頃であったろうか。もの凄い強風が吹き始めた。
地震と間違うほどに家も揺れる。平屋の我が家がこんなに揺れるのだから二階家などは大変な揺れが来たのではないだろうか。
朝になったら風も収まったが、庭が大変な散乱状態である。吹き溜まりになっているのだろうか、ビニール袋や発泡スチロールの欠けたものがあちこちに散らばっている。
真夜中の強風の所為で、肌寒い一日であった。でも16~7度あったのだから寒いとは言えないのだが、前日までが暖かすぎたので、17度は大層寒く感じられる。
桜の花がもう3部咲、5部咲になっている。このままもしドンドン気温が上がって行ったら、真夏はいったいどうなるのだろうか。今年は矢張りゴーヤなどを植えて家の中に熱気に入るのを防がなければ。
日除けにゴーヤを数本植えると平屋の家など覆い隠してしまうほど成長する。
今年の夏は、ゴーヤとトマトばかりを食べることになりそうだ。
昨日との温度差が大きい所為か、お猫様は炬燵が暖かくないと電源を入れろと催促にやって来る。
お犬様も庭に出ようと言っても、今日は嫌だという。全く軟弱者になってしまったものだ。
(ヒロ爺)
何だか毎日もの憂く、脳がピリッと来ない。
春ですね~、本当に春ですね~と言いながらお猫様、お犬様と三人でのったりくったりしている。
春眠暁を覚えず、は当てはまらないが、昼間は何やるでもなくのったりくったりである。
庭一面、強風に散ってしまった梅の花びらが広がっている。
昨日、ジャガイモを植えたのであるが、その畑の上も梅の花びらが覆っている。花びらの隙を窺がってみるが、昨日植えたばかりなのだから、ジャガイモの芽など出る筈もない。
お犬様が畑の上に寝そべってしまう。土が暖かいのか、気温が高いので土に熱を吸い取ってもらおうとでも言うのか、せっかく種芋を蒔いたばかりだというのに…。
今日は、水仙と沈丁花、椿の花を摘んで花瓶に投げ込んでみた。
部屋の中に賑やかな春がやって来た。
(ヒロ爺)
今日は暖かさに誘われて、庭の畑(3坪程度)の半分ほどにジャガイモを植えた。
10個程度であるが、毎年かなりの量を収穫できる。
残りのスペースには、今年もフルーツトマトを植えようと思う。
ジャガイモの後には二十日大根を一畝とナスの苗3本植える予定でいる。
今年は、日除けのためにゴーヤの苗を二本ほど屋根にむけて植えてやろうと考えている。
小さな庭であるが、結構な家庭菜園を愉しむ事が出来る。
ブロック塀の側の花壇には、オクラを毎年蒔く。真夏の早朝オクラの花を見ると何だか一日の元気をもらえる気がするのは私だけだろうか。
庭の畑いじりをしている間、お犬様も付き合ってくれるのかと思ったら、ブラッシングが終わるとさっさと家に上がってしまった。お猫様と二人して、汗して畑つくりをしているご主人様を冷ややかな目で眺めている。
今日も夏日の温度で、畑作業は相当にきついものであった。
(ヒロ爺)
今日も春の爆風。
満開だった白梅の花がこの爆風に撃沈。ほんのりと優しく密やかな香を月明かりの中に届けてくれることもなくすっかりと散り落ちてしまった。
春を愉しみ、褒めるという風情を感じさせてくれぬままに全速力に走り去ろうとしている。
余りの風の強さに、お犬様も外に出ようとしない。時々、立てかけてあった植木用のさおなどがガタガタと倒れると、「ね、家の中が安心でしょ」という顔をする。
お猫様は、強風を避けて椿の木にやって来る小鳥たちが気になって仕方がない。
久しぶりに野生の血が蘇ってくるのか、小鳥を追いかけたくて仕方が無いようである。
小鳥だって風除けが無いと困るだろうと、お猫様を外に出さないでいると、縁廊下を右に左に、上へ下へと目を輝かせて走り回っていた。
砂塵の吹きつける外には、小生もご勘弁である。
廊下がすぐにザラザラになる。今日は何度掃除機をかけただろうか。
明日はもう風は勘弁してもらいたいものだ。
(ヒロ爺)
本当に春ですねぇ~、です。
風に冷たさは全くなくなっている。東京では桜の開花宣言が出たとか…。
我が家とその周辺の庭を見回すと梅の花、辛夷、木蓮、桃、桜、沈丁花、水仙、菜の花…何といっぺんに花が咲き始めた。今日も杉花粉が車の屋根に降り積もっている。
今日は、お犬様にシャンプーをしてやる。暖かな春風に、リンスの良い匂いが沈丁花の香に負けじと匂いたつ。
今日も天眼鏡を片手に庭を散策?(這いつくばって)する。直径2mmから5mmほどの小さな花があちこちに咲いている。真っ白な花、薄黄色の花、薄紫の花、青い花、黄色い花と実に沢山の花が咲いている。
ああ雑草の奴が…、なんて思わないで、天眼鏡を片手に這いつくばって散策すると実に豊かなお花畑であることに気付く。
山野草の図鑑を片手に名前を尋ねるが図鑑のひき方が良く解らない。虫眼鏡でようやく綺麗な花だと認識するのだから、何科の植物だなんて分かろうはずもない。この役立たずの図鑑め、と悪態をついてみるが何の解決にもならない。
しかし、僅か50坪足らずの庭であるが、実に大草原である。天眼鏡を片手に這いつくばっての散策となればそれはもう大平原である。
春。良いなぁ~。
(ヒロ爺)
昨日、桜の開花を見てきた所為でもないだろうが、今日はすっかり花日和。
庭に出ても風もなくのたりのたりのお日和でした。
お犬様も暖まった土の上に寝そべって日向ぼっこ。
お猫様は、頻繁にやって来る小鳥たちが気になって落ち着かない。
庭から飛び出していかないか目を離せないので、仕方なく家の中に入れる。
縁側のキャットタワーの上から恨めしそうに外を見下ろしている。
昨日、一昨日と風が強く草むしりをする事も出来なかったので、今日は虫眼鏡を片手に草むしりをする。
沈丁花の匂いが庭中に立ち込めている。
お犬様は、花粉の所為なのか時々クシュン、クシュンとクシャミをする。犬にも花粉症というのがあるそうだ。
花粉症というほどではないが、気を付けてやらねば。
庭を虫眼鏡で観察していると時間のたつのを忘れてしまう。椿の木の下の落ち葉をどけると色々な虫達が逃げ惑う。こんなにたくさんのお種類の虫がいるのかと驚いてしまう。
ついでに今日も蕗の薹を摘んで味噌汁に刻み込んで褒める。思わず春ですね~、と声が出る。
隣の家が建つ前は、そこに土筆が出ていたのであるが、今は残念ながら顔を出さない。土筆ん坊も、笠の開かぬうちに調理すると春の土の香とほろ苦さを褒めることが出来る。そういえば暫らく土筆の春を褒めることを忘れている。折角の春、もったいないなー。
(ヒロ爺)
今日は美浦村の久美ちゃんのスタジオでの稽古日。しかし、ユッキーちゃんの親戚で不幸があり彼女はお休み。
風の会の会報と台本を渡さなければならないので一人で出かけてきた。
今日は風も強くなく良いお日和であった。このお日和に、桜も狂ってしまったのだろうか。
霞ヶ浦高校の脇の道路に、梅の花とは違う様子で三部咲き程の木があった。桜の花に似ているが、まさかと思っていたらちょうどその横で前の車が停車。それでよく見ると矢張り桜の木であった。まぎれもなくソメイヨシノである。東京では明日、明後日には開花宣言が出されると言っていたが、霞ヶ浦の桜は開花していた。いやもう吃驚です。梅、桃、桜がいっぺんに咲いてしまった。一瞬ここは北海道か、と思ってしまった。春の花が一斉に咲くのは北海道だけだと思っていたのだが、霞ヶ浦も北海道の春になってしまった。
や~、ビックリ。
(ヒロ爺)
寒い。冷たい風。
でも、車の屋根には杉花粉が黄色くベッタリ。
急な寒さがやって来ると、右の中指の第一関節が痛み出す。
かつて、二十年前ごろまでは、原稿を手書きしていたものだから、すごく大きなペンだこがあったのだったが、今はすっかりなくなっている。ところが、ペンだこのあった第一関節が、加齢によって変形肥大してきて痛みが出だした。医者に話したら、あまり酷くなったら手術をしなければならないだろうが、手当ての方法が無いのだという。
かつてはこの指から年間七千枚程の原稿を書き殴っていたのであるが、その時の酷使したつけが今頃出てきたようである。
暖かくしていればなんともないのだが、冷たくするとすぐに痛みがやって来る。
今日は朝から寒く、痛くならなければいいのだがと思っていたのだが矢張り痛みが出てきた。
関節が大きく肥大し、薬指の方に30度ほど曲がって来ている。
これって職業病? 労災が効かないのかな?
寒暖の差が大きいと年寄りにはいろいろと問題が出てくる。嫌だ嫌だ。
(ヒロ爺)
10時過ぎぐらいから、春の嵐が吹き荒れはじめ、未だ吹き荒れている。
折角咲いた梅の花もこれでは散ってしまう。
早朝、まだ風の吹く前には、梅の香が優しく漂い、沈丁花についお前邪魔するな、と声をかけるような優雅があったのだったが、お犬様のブラッシングが終わったあたりから風が強くなり始め、昼前には洗濯物を取り込むほどの強風となった。
空は舞い上がった砂塵で黄色く染まっている。スギ花粉もさぞかし大量に舞っていることだろう。
余りに強い風のおかげで、花粉や土埃が車に積ることはなかった。
お猫様もお犬様もさすがに外に出ようとは言わない。
やらなければならないことが溜まってきたのであるが、やる気が起こらずお猫様お犬様とグズグズ寝転がってしまった。
桜の開花予想が出ていたが、例年よりも早くなるとのことであった。
厳しい冬だと思っていたのだったが、移ろう様気は早いようだ。
(ヒロ爺)
風もなく穏やかな一日。気温も上がり、庭の梅の花も満開に近い。
沈丁花の花が昼間から脂粉の香をまき散らしている。
お犬様が何やらくんくんと地面を嗅いでいるので見に行ったら、蕗の薹の花が開いていた。
庭の蕗の薹を摘んだら20個ばかりになり、早速蕗味噌を作る。
炊き立てのご飯に早速味を褒める。良いなー。春の香は本当に良い。
お猫様とお犬様が交互に庭に出ようと呼びに来る。一緒にせぇー、と声を荒げるも全く言う事をきいてくれない。
お犬様は、二年前の大震災に震えて竹藪に隠れていたことなど、もうすっかり忘れて陽だまりの縁側にお猫様のパンチをもらいながらも、動ぜず寝入っている。
本日も太平なる一日であった。
蕗味噌の香は春の至福。
(ヒロ爺)
3,11東日本大震災から二年。
当日は、ギックリ腰で起き上がる事も出来ず唯々部屋の真ん中に座って天井を見上げていた。
お猫様をかばうように膝に抱っこしていたのであったが、余りにも長い揺れにお猫様は小生を見捨てて机の下に潜り込んでしまった。
天井を見上げながら、この古民家に近い家は危ないなと覚悟を決めたのであった。梁がミシッっと乾いた音がしたらお終いだなと思っていた。
しかし、本箱も倒れることなく鴨居にかけてあった額が三点落っこちただけであった。
この石岡もいまだに屋根の修理が終わっていない家が相当数ある。
悲しいことは早く忘れ、驕りによって拡大させた被害のことは確りと戒めとして伝え残したいものだ。
だが、戒めとして愚かを改めなければならないのに、そのことはのど元過ぎればで忘れてしまおうとしている。
お犬様は、大震災後に奥方が人からの虐待と大震災に震えながら生きている姿を見て、我が家に保護してきたのであるが、今はお猫様に「お前図に乗るな!」とパンチされながら仲良く暮らしている。
安心しきったお犬様とマイペースなお猫様を見ていると、無事平安の有り難さが良く解る。
(ヒロ爺)
夕方まで夏の陽気だったのに、突然強風が吹き始めた。
昼間は黄砂・スギ花粉などで車を真っ黄色に染めていたが、夕方からは強風が吹き荒れている。
折角咲いた梅の花、飛ばされまいと必死に枝にしがみついている。
この強風、一晩中続くのだろうか。梅の花がちぎれ飛んでしまうのではないだろうか。
大きくいい梅の実をつけるのであるが、昨年は実りが悪く、わずかな梅酒を作っただけであった。今年は美味しい梅ジャムでも作りたいのだが、こんなに強風が吹き荒れたら、受粉しないうちに花が無くなってしまわないだろうか心配である。
今夜から急激に冷えるのだそうだ。昼間は24~25度であったが、朝は-1度の予報になっていた。
爺の体は付いてはいけぬわ。
(ヒロ爺)
朝からもの凄いスギ花粉。車が黄色に染まってしまった。
午後、お犬様と庭に出て日向ぼっこをしていると、何だか化粧の香。うッ?と振り返ると、沈丁花が花開き悩ましき香を真昼間からはなっていた。
白梅はほぼ満開になって来た。紅梅の方もチラホラ二分咲き。
いよいよ春本番だなと思っていたら、明日は午後から真冬に逆戻りするのだという。
東北、北海道には暴風雪の注意も報じられている。
何たることか。今日の様な暖かさだと炬燵はもういらないなとお猫様に話していたのに、明日の夕方からは厳冬に逆戻りするのだという。
昼夜の温度差が20度近くにもなるのだというから、体がついていくのかなと心配になる。
車に積ったスギ花粉を見て、集めて花粉蕎麦など作れないのかな、と花粉症の人の辛さも忘れ思ってしまった。
(ヒロ爺)
今日は美浦村の、柏木久美子スタジオへユッキーちゃんの稽古に出かけてきた。
車の中は真夏かと間違うほどの暑さであった。
窓を開けようと思ったが天空の灰黄色な霞を見ると窓など開ける気にもならない。
春風を顔いっぱいに受けてなどとは、間違っても思ってはいけない。
そんな風に言い聞かせて、窓をピッタリと占めてのドライブとなった。
道の両脇には、間もなく満開となる梅の花がドヨ~ンとした顔にいる。さぞかし不愉快な風なんだろう。車の中から梅の花に同情してしまった。
昨夜は、何故か眼が冴えて眠れず、漸く眠れたと思ったら、奥方が体調が悪いのでお犬様の散歩を頼むと起されてしまった。5時15分前である。だから今日は一日、眠くて眠くて…。
今夜は早く眠らせてもらおう。
そういえば昨晩はお猫様が布団の中を出たり入ったりしていた。目が冴えてしまったのはその所為もある。
今夜は静かに寝かせてほしいものである。
(ヒロ爺)
薄曇りの一日であったが、風はぬるく気持ちが良い。
薄曇りで直射日光が無いのが、縁側にまったりと寝転がるには最高。
お猫様・お犬様・小生の三人寝転がって春のまったりに遊ぶ。
今日はピンクの梅の花も開き、最高である。
沈丁花も明日にも花開こうという勢いである。
満月の庭に、酒場女の厚化粧をきくのも春ならではである。真夏の白粉花に比べれば暑苦しさはなく、それなりの思いに浸ることができる。真夏の白粉花の匂いを嗅ぐと、小生何故か黒岩重吾氏の「脂のしたたり」という小説を思い出してしまう。
夕方、お犬様と庭をぶらぶらとしていたら、昨日抜いたはずの所にもう野草が顔を出していた。
(ヒロ爺)
風もなく、暖かな春の一日であった。
お猫様も、お犬様も何度も庭に出たがる。
庭に出ても何をするわけでもなくプラプラと庭を歩き回るのである。
お犬様は勝手にさせておいても問題ないのであるが、お猫様は見張っていないと塀を飛び越え外に行ってしまうのである。隙を見せないように時々「耳ちゃん、お外はダメだからね」と声をかける。
可笑しなもので、小生の声が聞こえている間は出て行こうとしないのである。ちょっと目をはなし姿が見えなくなるとワザと外に飛び出すのである。外に出ても何処かに行くわけではないのだが、小生が「コラ!耳ちゃんダメ!」と大声を出すのを待っているのである。完璧にこちらが遊ばれているのである。
それを真似するかのようにお犬様は、家に上がる前、足洗いのバケツを見ると庭へ戻っていくのである。まだ外に居たいのかというとそうではないのだ。もう知らない、庭に居な。と家の中に入ってしまうと、30秒もたたぬうちに踏み台の所にやって来て足踏みをしながら、入るよ、入るよ、と呼ぶのである。
昨日今日で庭の野草も随分と緑を濃くしてきた。ポツポツと引っこ抜いているのだが、これから暖かくなると野草達との勢力競争である。そうなると、やっと冬が終わるというのに「冬が良いな」とぼやいてしまうのである。
明日は今日よりも暖かくなるのだという。仕事をするのも嫌になる。
春の陽にホコホコと太平なる一日となるだろう。
(ヒロ爺)
ようやく春の暖かさが庭いっぱいに広がり、お犬様はせっせと土を掘り返し、匂いを嗅いでいた。
今日の陽気は、まさしく「蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)」である。
明日は今日以上に暖かな一日になるという。
この暖かさで、庭の蕗の薹がまた大きくなった。昨日初めて蕗の薹を褒めたのであったが、変な取り合わせで、嬉しさが半減だったが、今日は秋に収穫した銀杏の殻をむき、銀杏飯を炊き味噌汁に刻んだ蕗の薹を落として春を褒めた。
庭の梅の花も開き始めた。
明日、もう少し花が開いたら、昨年に採った梅の実で作った梅酒で春を祝うことにしよう。
お犬様が庭に出ているので、婚姻期の猫たちが寄ってこないのでお猫様も安心して日向に微睡んでいた。
春は良いなー。
(ヒロ爺)
庭の白梅が一輪やっと開いた。その祝いではないが、蕗の薹を摘んでやっとこ春の香を褒める事が出来た。
熱々のみそ汁に細かく刻んだ蕗の薹を散らしその春の香をやっとこ褒める事が出来た。
春一番の春の野草の香は実に嬉しい味がする。
ところが今晩の食事は実にアンバランスなものになってしまった。
土曜日、飛騨の友人から予告なしに大量の生ラーメンが送られてきた。
それでこの三日間昼夜ラーメンばかり食べている。
今夜もラーメンを食べなければいけないのであるが、そのことをすっかり忘れて、庭の蕗の薹を梅の花につられて摘んでしまっやのである。仕方ない、味噌汁を褒めてから、ラーメンをすすることとなったのである。煮干しスープラーメンにしたのであるが、矢張り食い合わせはチンドン屋である。
しかし、口の中には蕗の薹のほろ苦さが残っているようで春がはじけている。
庭の蕗の薹は、まだ十数個顔を出しているので、もう少し大きくなったら蕗味噌にでもして、熱々のご飯に春を褒めるとしよう。
そういえば少し前から銀杏飯を炊こうと思っていて未だこさえていないので、明日は銀杏飯でもたくことにしよう。
お猫様もお犬様も蕗の薹のみそ汁の匂いを嗅いでサッサと離れて行ってしまった。
恐らく「人間ってなんて不味そうなものを喰っているんだ」とでも思っているのだろう。
(ヒロ爺)
春一番の嵐が終わったと思ったら今日は何とも寒い一日となった。
明け方、肩が随分と冷えるなと目覚めたら、部屋全体が冷え込んでいた。
新聞を取りに外に出ると、高く伸びた霜柱がびっしり。
久しぶりに霜をサクサクと歩く。
猫の恋の季節がやって来て家の側をメスを求める雄猫が歩き回る。
お猫様はそれが気に入らない。雄猫が回遊するたび家の中をせわしなく走り回る。
落ち着かないので、お犬様と一緒に庭に出したら、お犬様にビックリしたのか猫たちが一斉にどこかへ行ってしまった。それでようやくお猫様も落ち着きを取り戻し、陽だまりに腹を見せて寝入ってしまった。
お犬様、少しぐらいは感謝しろよと言わんばかりに寝転がっているお猫様を嗅ぎまわっていた。
今日はひな祭り。
二人の姫を両脇に抱え、小生も陽だまりに昼寝する。
(ヒロ爺)
今日も一日春二番の強風が吹き荒れた。
強風でも冷たさはなく思わず春だなとうなずく。
風の温んでいるのを幸いに、今日はお犬様のシャンプーをする。
サラサラと毛が揺れるたびにリンスの良い匂いがする。
サラリと気分も良いのかドライヤーが終わってからはずーっと寝ている。
お猫様も風が強いので外に出るとは言わず、陽だまりに横になったまま。
お蔭で仕事が捗る。
お犬様にドライヤーをかけながら、今日は蕗の薹を摘んで春の香を愉しもうと思っていたのであったが、すっかり忘れてしまい、今気が付いた。春の香は、明日の楽しみとしよう。
(ヒロ爺)